さすがにこの年になってくると、出会いと別れの数も結構な数になってくる。
割と社会の端っこに位置していて同年代の活躍している人達と比べると遥かに
人脈の少ないオケタニにしても、かけがえのない出会いと別れをそれなりに
経験している。最近じゃ、mixi・Facebook をはじめ、様々なメディアを
通じての「再会」という形での出会いもあったりなんかして、ますます人生って
おもろいわwwwなんて思う事も多々ある。そういう時には、心の底から
「生きるっておもしれぇわwww 俺生まれてきてよかったwww最高www」
なんて思えたりする。そう思える以上は、自分は生まれてきた価値があったのだと
思うし、誰かに少々迷惑をかけたとしても生きていた方が得なんだろうな、と思う。
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今日、ある知人が死んだというニュースを聞いた。
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彼はオケタニが最初に勤めた会社の上司で、オケタニが某地方支社にいる
時に本社側の担当課長として別の部署から移動してきた人だった。確か、
年齢的には今は50代くらいだったんじゃないかと思う。
最初の内は、全くの別部署から異動してこられたので「うちの仕事の事情
なんかもあんまり御存知ないやろしな~」などと高を括ってお相手していたのだが、
業界歴も長くたくさんの事を知っているからか、一緒に出張に行く機会が
あった時等には道中色々な事を教えていただき、本当に勉強になったもの
だった。
当時のオケタニは若気の至りもありちょっと調子に乗ってるところもあって、
当時の(別の)上司と大揉めに揉めて最後は周辺も巻き込み問題を引き起こしたり
した事もあった(今でも非があるのは自分じゃない…と思ってるけど)
んだけども、とある問題(上司と揉めたのとは別の話)が起こり、またも若さと
勢いで「何とかしたらぁーっ!」と上の方に掛け合ったりもしたが何とも
ならん…みたいな事態になって「どうしよう…(;´・ω・)」と悩んだことがあった。
「もうこれはどないもしようもないです…(´・ω・`)」と半分諦めかけて
いたところに、その課長氏から電話がかかってきた。既にその時に課長氏は
メインの業務としてはオケタニの仕事からは確か離れていたはずだった、と
記憶している(同じ部署にはいたけど)。
「おーぅ、オケタニ君。どうやー、大丈夫かー?」
そう言って電話をかけてきてくれた課長氏に、オケタニの意見と何を
どうしたいかをぶちまけ、更にはとてつもなく長いメールまで送り付けたんだ
けども、それを全て聞き、読み、そしてその課長氏は
「自分の言うてる事は、確かに正論や。よし、俺が何とか上を説得するから。
ちょっと待っててくれ。」
と言ってくれたのだった。
それからしばらく経ち、それまで「そんな要求は飲まれへん」と言っていた
上の方が、突然態度を軟化し、あれよあれよと言う間に事が進む。気がついたら
オケタニの要望がほぼ全て通った形になっていた。
後で、当時一緒に働いていた同僚から、その件について課長氏が社内の
あちこちに根回しをしてくれたり上を説得してくれた、という話を聞いた時は、
これは感謝してもしきれないな…と思ったものだった。
おかげで、その時に転勤が決まっていた自分は、後の心配もなく心置きなく
転勤することができた。その後、また別の話で転勤する前の職場も転勤先も
えらいことになっていくんだけども、まぁそれはまた別の話。
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その人が死んだというニュースを聞いた瞬間は、やっぱり動揺した。
まだ若いのに。死ぬような年齢じゃ、ないのに。
そのニュースをオケタニにもたらした同僚の次のセリフを聞いて、動揺を
通り越して愕然とした。
「自殺されたんだそうです。」
え…? 自殺…?
嘘だろ、という思いが最初に湧いてきて、次の瞬間、何となくわかって
しまった。きっと、「何か」を背負い込んで、いってしまったのだろう、と。
ヤ○ザっぽい社風の会社だったのでどちらかと言うと「オラオラー!」な
人間が多かったんだけども、そんな中でいつもニコニコしているような
イメージの人だった。
何年か前に、展示会の会場で偶然お会いして、久し振りに話をした。
少し痩せて、年を取ったような印象ではあったけども、相変わらず
「元気にやってるかー?」と言う笑顔は、あの頃と変わらなくて、
とても優しかった。
そんな人が、最期に選んだ道が、そんな終わり方だったなんて。
「信じられない」の後、何となくそこに至る決断をその人が下した瞬間を、
彼の心情を想像した時に、どれだけのものを背負い込んでしまったんだろう、
何であの人がそこまで背負い込まなきゃならなかったんだろう、と思うと
涙が出ました。
そんなに深い付き合いでもなかったし、短い期間一緒に働いただけ
でしたが、それでもその人との事、その人自身の事を思うと、涙が
止まらなかったのでした。
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今までにいくつか経験してきた「死」という別れの中で「人の生き死には
順番通りじゃない」という事をまざまざと見せつけられてた。自分自身も、
「誰か」の先に死ぬのは決まっている。
だけど、それを自分で早めてしまうことなんてしてほしくない。そして、
普通は、したくないだろうと思う。
それを敢えて選んだ苦悩は、想像を絶するものだったんだろう。
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幸いな事に、オケタニは自分の能力の無さと引き換えに運だけには恵まれて
いるらしく、すごい人・できる人が周囲には多い。今生きててこれだけ恵まれた
環境にいるんだから、こりゃー死んだらもったいない・だって生きてこの人達と
一緒にいる方がおもろいから得だもん。そう思っている。
そう思える以上は、多分生きていけるんだろうと思う。
で、こーいう奴に限って大して人の役には立ってないくせにのうのうと
長生きしちゃったりなんかするんだから、世の中っていうのは上手く
いかないもんなんだろうな、と思う。
「神様は良い人から先に天国に連れていく」、と聞いたことがある。
これを初めて聞いたのは、学生時代に同じ下宿の同級生が事故死した時だった。
それを聞いて「なるほどな」と思ったものだった。
その理論でいくと、多分自分はまぁまぁそこそこ後の方に位置している
可能性は大だ、と思っている。
その分、他の人よりは多少は長めに生きてる事を楽しめそうだ、と思っている。
だから、先に逝ってしまった人の分まで、楽しんでやろう、と。彼らが
「ちくしょー! 先に死んで損したー!」と思うくらいに、楽しんでやろう、と。
そう思っています。
そして、その「思い」は、いつまでも変えずにいたい、と。
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泣くのは、あともうちょっとだけにしておきます。