昨日予告していた通り、『Social Application Night Vol.1』に
せっかくなので行ってきました。その時書いてたメモの内容を
自分用備忘録としてまとめ。登壇者が主張したいポイントとは
違う・ズレてる部分もあるかもしれないけど、オケタニが注目した
箇所のメモなんだからまぁいいじゃないか、というスタンスです。
★
◆「作ったアプリがヒットアプリに育つまで」
講演者:株式会社gumi 代表取締役 国光宏尚
– gumi のここまでの流れ:
映像(映画)→SNS「gumi」運営→Open化(mixiより遥かに早い)
→gumi向けアプリを自社内製→アプリ制作
– ソーシャルアプリの売上
99% くらいがゲームから。アプリの売上は現状ないに等しい。
アプリの売上は今のところ広告収入くらいしかないので、
マネタイズのビジネスモデルを作り出せればチャンスはある。
大変だと思うけど。
– ヒットするアプリ(ゲーム)の条件
絶対的な面白さの追求よりも、同時期に出ている競合アプリと比較して
優れているかどうか、が重要。
例:サンシャイン牧場
中国では日本よりも8ヶ月早くOpen化
→その8ヶ月の間に米国のアプリをひたすら研究した
→mixiアプリ開始時に日本の会社は追いつけなかった。
– 成功するアプリの条件:世代別
第1世代:過去
サーバが落ちない
サーバが落ちて機会損失するアプリが多かった。
この世代での成功例:ウノウ
第2世代:現在
ソーシャルゲームとして成立している(機能がちゃんと入ってる)
質の良さ=担当プロデューサーの腕次第
(例)DeNA…同時期に複数出していたが成功したのは
「怪盗ロワイヤル」だけ→その担当が優れていたから。
第3世代:これから来るのがこの段階
ユーザーのニーズ・動向を分析して、それに見合ったサービスを
供給できる
(例)友人をアプリに招待すると何らかのインセンティブをあげる
→何をつけてやるか?
→良さそうなものは取り敢えずまずやってみる
→結果が良かったものを継続(=分析フェーズ)
– 売上の目標値
基本指標:Daily Active User X 課金率 X ARPU
→売上を増やす手法=DAUを如何に増やすか?
(1) DAU の母数である総ユーザー数を増やす
(2) ユーザーの継続率を上げる(離脱させない)
(※課金率と ARPU は大きく伸びることはない。)
DAU = 10万人 / 課金率 = 2.5~3% / ARPU = 300~500円
→売上 = 3,000万円/月 …これが概ね「成功」と言えるレベル
– ソーシャルアプリのメリット=グローバル化
世界共通の部分が多い
課金システム・方式
(プラットフォーム提供の API を使えば課金から回収まで
プラットフォームがやってくれるという点は海外・中国も同様)
PR ノウハウ
開発プラットフォーム
→海外にそのまま持っていって進出するチャンスがある。
(※逆に海外競合が国内に進出するリスクもある。)
– デバイスはモバイルに集約される(日本:ガラケー / 海外:スマートフォン)
→日本のモバイルのノウハウが活かせる
– 「~(みたい)な感じ(形)」「~っていうところ」「~みたいな」が
やたらと多い語り口。語尾が上がりめ。そして、タメ口。終始タメ口。
そういうキャラなんだろうけど。
◆「ソーシャルアプリの急成長を支える『ニフティクラウド』の活用」
講演者:ニフティ株式会社 基盤システム部課長 上野貴也
– ソーシャルアプリ開発の特徴とニフティクラウド利用の利点
1. 短期間・早い開発ペース → 即時利用可能
2. アクセス数予測困難 → リソース伸縮可能(スペック・サイズ変更)
3. サービス停止による機会損失 → 安定した稼働
4. サービスのライフサイクルが短い場合も → 撤退・縮小可能
5. インフラ管理によりアプリ開発に専念できない → 専門業者におまかせ
– 有効な活用ケース
1. 短期間の利用
2. ビジネス予測が困難な場合→小規模から開始
3. ピーク時とのアクセス数のギャップが大きい
昼はmini、夜はlargeを使うという使い分けが可能
4. サービスの終息期
スペックを下げて、少数ユーザーにも対応
– 客側で管理するのは OS・ミドルウェア・アプリケーション
(※OS インストールはニフティによる)
– ブラウザ管理画面からサーバ追加・スペック変更・停止・再開等が
簡単に可能
◆「アプリ開発における新たな資金調達方法とは」
講演者:ngi group株式会社 代表執行役 金子陽三
– Applie ファンド
Applieファンド(あっぷりぃ) – 皆さま一人ひとりからの出資でアプリが生まれます
http://fund.applie.net/
– 個人投資家中心・プロジェクト単位で開発資金を提供するファイナンス
– この個人投資家はアプリのファンとしての広報活動をしてくれる
可能性も。
– オーナーシップへの影響がないので、会社としてのリスクは軽微。
◆NEXT BREAKERS
今後の活躍が期待されるSAP数社によるショートプレゼンテーション
(1) バンク・オブ・イノベーション
作ってみる?リゾート島(アイランド)
ユーザー数=30万人 / DAU=30%
売上の半分以上が WebMoney
カフェつく
PG 2人(PHP_1/ActionScript_1)x 2ヶ月でシステム構築
(2) ファンタムスティック
発掘!ジュエルラッシュ
開発体制:PG/システム=2・FLASH=1・デザイン=2・企画=1
(3) アルカーナ
ナニスル!?
月額有料会員による収益
過去ログが見れる・自分のイベントの表示が優先されるようになる 等
(4) Alike
ゆうすぽ
自社で持っている既存DBを活用
★
全体の印象としては、「まぁ、無料なんで… こんなもんかぁ…」
という感じでした。一番時間取って話をしていた gumi の社長の
話も、言うなれば「どっかで聞いたことのある」内容でしたし、
特に驚きも新鮮味も感じませんでした。そうは言っても時間は
限られてたし、突っ込んだ内容を喋れと言われてもそれはそれで
無理だったろうけどなぁ。
個人的にはニフティクラウドって触れたことがなかったので、
ニフティ上野氏のお話が一番勉強になったかもしれません。
サーバの増強・スペック変更があんなにパパッとできるとは
思ってなかったもので。使ってみたいなぁ。
Applie ファンドについては、興味はあるけども取り敢えず
当面は参考程度、といった感じです(個人的に)。
ショートプレゼンテーションも、今考えてみるとかなり参考に
なりましたね。他社がどんな風にやっているのか、というのは
あまり業界に知り合いがいないので結構貴重な情報です(;´∀`)。
だってトモダチあんまりいないんだモン…
前に OGC に行った時もそうでしたが、とにかく講演する人は
「時間が足りない」という事になりがちですよなぁ。今回もかなり
時間が押してました。この手の講演する人は大抵途中途中に
ちょこちょこと小ネタをはさみたがる傾向が強いので、想定よりも
短めの内容で話した方がちょうどいいんじゃないの?と。正直、
もっとコンパクトになる人(要は無駄が多い)は、いましたよ今回も。
あと、何かシャベリがラフだなー、と言うか。gumi の社長さんの
所にも書きましたけど(個人的に相当インパクトあったらしい。
メモに真っ先に書いてたもん)、司会の人も、なんて言うか
ラフだなーって言うと良い言い方ですけど、端的に言うと
「何でタメ口(っぽい)なの?」と思いながら話聞いてました。
そーゆーもんなの? オケタニ他所者だから、よくわかんない(;´∀`)。
若者の業界だから、そんなもんなんだな、ウン。(←むりくり納得した。)
講演の後は時間が押しつつも一応「懇親会」の時間が15分程
割り当てられてまして、会場内をぐるっと回って見た感じでは
やっぱり大半が Web 業界の人っぽい感じで(登壇者もそういう
出自の人が多かったもんなぁ)、少なからず Away 感を
感じてしまいました(;´∀`)ので、さっさと引き揚げてしまいました。
チキン! 俺チキン!!!
自分の方が圧倒的に知識も経験もないくせに偉そうな目線で
見ておりましたが、今はどんな情報も勉強になるんで、この手の
イベントがあったらまた参加したいな、とは考えております。
今回はたまたま Twitter で前日に情報が流れてきてて、たまたま
まだ空きがあったから良かったものの、横の繋がりがまだ
少ないので中々こういう情報が事前に入ってこない… 今後の
課題だなぁ。
ともだち100人作らなきゃ~(´・ω・`)。
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御茶ノ水って何か遠いイメージあったんですけど、案外そーでも
なかったりするんだよな。行きにちょっと時間があったので駅前
ウロウロしてみたけど、お店も結構たくさんあるし。誰か
御茶ノ水を根城にしている飲み仲間はおらんものか。ちょっと
興味なくもないんだぜ。
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「備忘録」とか言ったけど、実は社内の報告用のまとめだったりして。
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【追記】
後で読み返してみたら gumi の社長さんディスってるみたいだなぁ。
そんなつもりは全然ないんだけど(むしろ「この人すごそう!」とか
思ってた)。