『想定外』の一夜を終えて。オケタニです。
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自分語り、それも昔の自分について書いたり話したりするのって
あんまり好きじゃなくて、ですね。話の流れで言っちゃう事はまま
ありますけど、敢えてそれをつらつらと書くのって何か恥ずかしい
っつーか、「そんなに大層な人生歩んできてるわけじゃないのに、
他人様に語れるようなエピソードなんかそうそう持ってねぇよ」
というのが理由だったりします。実際面白くも何ともないし
>オケタニの過去。
でも今日は気分を変えて、ちょぴっとだけ。たまにはいいじゃ
ないですか。
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実は転職歴はそこそこ持っているオケタニ。今の会社が
都合5社目、ゲーム会社で言うと4社目。ゲーム関連でない
会社も1社だけ働いてた事がありますが、ちょっとした事情で
すぐに辞めてしまったので実質ずーっとゲーム業界に居続けている
事になります。端っこの方ですけど。
で、不思議な事に、そのゲーム関係の4社全てが、頭文字
「S」の会社なんですね。途中、何度か他の会社への転職の
チャンスもなくはなかったのですが、「S」じゃない会社だと
流れ、そしてまた「S」の会社へ。我ながら不思議な縁だなー、と
思います。
で、その中の1つで、3番目に就職した「S」。この業界では
最大手の1つで、ぶっちゃけオケタニ新卒の時に就職試験を
受けて見事に弾き飛ばされた有名企業ですが、何の因果か
それから10数年後にそこに転職することになり、数年という
短い間でしたがお世話になっておりました。
この会社は業務用はおろか、家庭用では自社ハードまで出す
会社でして(オケタニ在籍時は撤退後でしたが)、トップシェア
こそ獲得できませんでしたが最先端の「ゲーマー」の熱烈な
支持を集め、ライト層・ファミリー層をメインターゲットとする
トッププラットフォームとは一線を画す "edgy" なメーカー、
というイメージだったように思います。
何故その会社は "edgy" だったのか? その理由の一つに、
やはり "edgy" なコンテンツが揃っていたからだろう、と。
自社タイトルに "音速のハリネズミ" をはじめ数多くの名作を
抱えていたのももちろんですが、更に強力なサードパーティの
存在もハードの特徴を浮き出させていたのではないでしょうか。
例えば「TREASURE」。『ガンスターヒーローズ』を皮切りに、
アクションと言えばトレジャー・トレジャーと言えばアクション、
という代名詞を打ち立てた開発会社ですが『ガンスタ』はじめ
トレジャーのタイトルにはお世話になったものです。因みに、
以前当時(これは別の「S」にいた時)の上司から
(ー日Д日) 「オケよぅ。今から外出するからお前も来いよ。」
( ´・ω・) 「はぁ~い(めんどくさい…)。どこ行くんですか?」
(ー日Д日) 「ああ、開発会社だよ。お前、トレジャーって
知ってるか?」
(;`・ω・) 「エェェーッ! と、トレジャーっすか!? い、行きます
行きますッ! てか、連れてって下さいィッ!」
(;ー日Д日) 「な、何でそんなに張り切ってんだよ。」
と声をかけられ、仕事そっちのけで「ウワァ~、ウワァ~、トレジャー
来ちゃったよー!(;´∀`)」と1人ウキウキしてたことがあります。
オケタニ結構ミーハー。
「ECOLE」も、また違った意味で edgy な存在でした。
上述の上司がエコールの社長氏と飲みに行くのに”せっかくだから”
ついて行ったこともありますが、「クソゲー」と揶揄されまくった
『デスクリムゾン』の裏に、色々と深い狙い・考えを持っておられた
のが印象的でした。その後、エコール社との仕事にも少し関わらせて
いただきましたが、オケタニ『デスクリムゾンOX』すら全クリ
できなかったんだヨ。ごめんねヘタレで(´・ω・`)。
そして忘れてはならないのが「WARP」でしょう。決して
そのハードだけに特化していたわけではありませんが、3DO から
移植された『D食』に始まり、20万円限定BOXでお馴染みの
『エネミー・ゼロ』、「菅野美穂に会いたかっただけじゃ
ないのか」と噂された『風のリグレット』、そして『D食2』。
どれもトンガってると言うか、トンガり過ぎな風味山盛りの
タイトルでした。
ワープのタイトルが、当時の「S」のハードを牽引していたのは、
疑いようのない事実だと思います。
とは言うものの、むしろ話題を牽引していたのは誰あろう
ワープの代表の飯野賢治氏だったんじゃないのか、というのも
また疑いようのない事実でしょう。「満点or 評価不可」
「宮本さんは3Dダメ」といったエキセントリックな発言
(その真意については、ま、置いといて)や行動、そりゃもう
オケタニもネットで eno 情報を集めてはニヤニヤしながら
読んでいましたヨ。この業界に興味があって、eno を
追いかけないヤツはモグリ。そういう時代でした(のはず)。
そして、新卒から営業畑で育ってきたオケタニからして見れば
数々の暴言や目立つ行動は、
( ´・ω・) (…そんなところで変に強烈な自己主張なんか
してないで、黙って良いモノ作ってりゃいいのに…)
とすら思えるものでもありました。
それから時が経って、オケタニも故あって3つ目の「S」に
転職。そこでも職種は営業という仕事でしたが、その会社・
部署の体質なのか今までよりも開発の方々とよく話したり飲みに
行ったりするようになりました。
その中で、特に「こいつ… できるな…」と思える人達に
あった共通点。それは、「強い自己主張」「曲げない意見」
「認めた事は受け入れる度量」。確かにやや煙たがられてる
ケースもなくはなかったけど、それをはね返す志の強さ。
そんなようなものを感じました。
で、気付いたんですね。「あー、飯野賢治って、生粋の
"Creator" なんだなー」、と。
程度の差こそあれ、開発として・ゲームクリエーターとして
芯の通ってる人は、自分の意見は基本頑として曲げないし、
思ってる事は言う・表現する。そこは皆さん共通している
ところで、端的に言うとそういう人と話をしてると
「飯野賢治みたい(;´・ω・)」と思う事が多々ありました。
それから更に数年が経ち、別の「S」に移り、どこを
どうやったらそうなるのかオケタニも企画として開発現場で
働くことになり。
そこで痛感するんですよ。「やっぱりあの人達はスゲェ!」って。
面白いモノを作るために自分の主張を貫くってのはこんなにも
パワーがいるのか、と。痛感しました。だって開発現場って
いろんな人間の意見や考えが渦巻いてるわけだし、それどころか
元請けや会社の(ぶっちゃけ「銭」絡みの)意向とかもあるわけじゃ
ないですか。それすらも説き伏せて(時には折り合いもつけて)
進めていくのって、ハンパな事じゃなかった。
あれは、ただワガママ言ってんじゃねぇ・そういう周りの
しがらみや事情も背負った上でやらないと、潰されるものなんだ、
と。そして、良い「モノ」を産み出してる人っていうのは
それをはねのけて持ち上げて支えて戦ってるんだなぁ、と。
イザ自分が似たような立場・環境に立って、初めて思い知った
わけです。
その事に気がついてから、オケタニの中では飯野賢治氏を
はじめ、今まで会ってきたいろんなクリエーターの皆さんに
対して respect が生まれてきたように思います。正直な話、
「S」で営業してた当時はそういう開発の人達に
(;`・ω・) 「チッ、勝手ばっかり言いやがって…」
と思う事も多々あったんですけども、今はそれも「当然」と
思ってます。だって自分の意志を貫いてモノ作ってんですもん、
そのモノを売るために・世に出すために妥協せずにぶつかって
いくのは当たり前でしょ?
ついでに言うと、やっぱり自分は「開発」には向いてねぇなぁ~、
とも思います(;´∀`)。
"Creator" としてのあるべき姿の一面を見せてくれた
「S」にまつわる皆さんをウォッチしたり関わったりできたのは、
オケタニにとっては大きな「財産」の1つです。
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…と、とりとめのない話になってしまいましたが、ちょっとした
昔話でした。
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因みに、3つ目の「S」で一緒に働いた人達とは未だに飲み
友達として仲良くさせていただいております。今は1人オフィスで
寂しく仕事しているオケタニにとってはありがたい話であります。
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別の「S」については、またいつか書くことがあるかも
しれないですネ。いつになるかはわからんがナ!m9っ`・ω・´)
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とある方から「僕を絶賛する記事書いておいてください」と
指示を受けたのでそういうのを書き始めはしたんですが、よくよく
考えると絶賛できるほどその方との関わりがあるわけでは
なく何を絶賛すればいいのかわからなかったので、一旦全部
削除して自分の昔話で誤魔化してみました。
人の期待は華麗に外すッ! それが持って生まれた俺の
才能(スキル)ッ!ズッギューン!!!
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という訳で、皆さーん解散の時間ですよー。次回からいつもの
超身内ウケ日記でお茶を濁す毎日が再開です(;´∀`)。
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