Twitter で流れてきたニュースを何とはなしに読んでいたら
「ほほぅそれでそれで?」となったので御紹介。ソーシャルアプリ・
ブラウザゲームに興味がある人は読んだ方がいいと思うッ!m9っ`・ω・´)
オンラインゲーム業界では老舗且つ大手の1つである台湾系
パブリッシャーのガマニア。オケタニも決して無関係とは言えない
同社日本法人の、COO 浅井氏のロングインタビューです。
前半はガマニアジャパンの2009年の総括、そして2010年の
展望。ガマニアは今年、やる気マンマンだぜ…ゴクリ
更に日本のIPを使った新作タイトルのリリースを匂わせつつ
(ねぇ、これ何? 何なの!? 教えてヨ兄さん!)、話はブラゲ・
ソーシャルアプリについて。
浅井氏:
市場的に見ると,ブラウザゲームであったりいわゆるソーシャル
アプリであったりといったところもありますね。
4Gamer:
あの辺,どう思われます?
浅井氏:
個人的には,ブラウザゲームもソーシャルアプリも遊ぶ環境という
意味で同じカテゴリだと認識してるんですけど,いわゆるブラウザ
ゲームに関しては,私はすごく可能性があると考えています。
丸2年くらい前から注目していて,どういう形でガマニアが
サービスを手がければいいだろう,といろいろと検討して……。 |
浅井氏:
それでもなお海外から持ってくることはむろん検討していましたが,
弊社は結局自分達でブラウザゲームを作ることにしました。 |
4Gamer:
というかそのブラウザゲームがどんなものなのかを聞いてません!
浅井氏:
ええと,これもまだ書いちゃだめですよ。●●です。あれを
ブラウザゲームでオンラインゲーム化してます。
4Gamer:
さっきのIPモノよりも意外性が大きいです……。
浅井氏:
これ系詳しいんですか?
4Gamer:
いえ実はさっぱり(笑)。しかしさすがに私でも名前くらいは
知ってます。
確かに話題性が高くて人が集まりそうなラインナップですね。
でもこれって……。
(編注:以下,作品が容易に特定できる会話が続くため,
削除しています) |
何とガマニアさん、既にブラゲを開発していた! しかも
中々に注目度の高そうなタイトルの様子… さすが大手だッ!
さて、肝心のブラゲ・ソーシャルアプリ市場の展望について。
4Gamer:
あ,そういう意味でしたら賛成です。なんでブラウザゲームなのに
「PCのブラウザ」でばかりやってるんだろう,と思ってました。
携帯とかiPhoneとか,もしかしたらPS3とかPSPとか,極論ですが
テレビとか,そういうものでも出来るようにしないと,結局ただの
ジャンルで終わってしまう気がします。
浅井氏:
そうです。そうなんです。
仮にPCだけの話にしたとしても,今までより遙かに容易に場所を
変えて遊べますよね。まぁ決して褒められた話じゃないですが,
それこそ会社とかでも。普通の会社で,社内のPCにオンライン
ゲームをインストールできるはずもないですが,ブラウザなら。 |
確かにこれ全くおっしゃる通りでして、現実問題、某ソーシャル
アプリ大手の方に聞いたところ、「mixi アプリのモバイル版を
出したらいきなりユーザー数が数倍に膨れ上がった」とおっしゃって
いました。オケタニはどっちかって言うと携帯でポチポチするよりも
PCでガツーンと遊んだ方がいいじゃん?派だったのでついつい
PCベースでアレコレ考えてしまうのですが、やっぱり日本の
市場の特性を考えたら携帯デバイスをメインストリームに据えて
考えないといかん、と思うわけです。ましてやライト層をターゲットに
するなら尚更に。
そういう視点が、存外に抜け落ちてる。これオケタニのダメな所。
4Gamer:
でも,結局現状ではブラウザゲームも「廃人勝ち」のゲーム
ですよね。いままで,コンソールマーケットもPC/オンライン
マーケットも「拾えなかった」層を拾うために,現状の
ワンパターンから早く脱却するべきだと思うんです。いやあ,
インストールが不要っていうのは,たぶん業界の人が想像している
以上に大きなアドバンテージだと思います。
浅井氏:
確かに今はまだ,突き詰めると廃人勝ちである部分も否めない
ですね。
4Gamer:
勝てないゲームが面白いはずないと思うんですよ。僕ら
ゲーマーならいざ知らず,普通の人が。
浅井氏:
そうですね,そこも含めたゲームバランスも込みで,日本市場に
向けて作るべきだと考えています。
4Gamer:
ブラウザゲームはまだ新しい――本当はすごく古いんです
けど――ジャンルなので,聞かせてください。この話の流れの
中での「日本市場向け」というのは,具体的にはどんなことを
指してますか?
浅井氏:
たとえば,流行りのトラビアンタイプのものなど,ゲーム
として非常に良く出来ていて,課金周りの考え方とかも非常に
完成されていると思っています。ただ,先ほどから話に
出ているように,グラフィックスのテイストだったり,
結局のところ廃人有利な仕様になっていたりと,そういう
部分もやっぱりあります。あとから始めたユーザーは
ボコボコにされて終わりだったりして,誰かに助けて
もらわないことにはゲームにすらならないという部分も
否めない。
そういう遊び方ではなくて,むしろみんなで
協力してゲーム内を盛り上げていけるような,そういう
プレイに持っていければいいなぁ,とずっと考えてます。
4Gamer:
Co-opですね。確かにちょっといいですね。年がら年中
戦うのもちょっと疲れますし。 |
これまた耳の痛い話。最近オケタニも上司と一緒にやってる
せいか、すっかり『ブラウザ三国志』にはオハマリになっている
のですが、これが非常によくできてるんですね。今のところ
まだ課金には手を出していないのですが、
(;つ´・ω・)つ 「ぅぅぅ… 課金、払っちまうか…
払っちまうのか…ッ!?」
と葛藤する事も度々。この辺り、やはり御指摘の通り「廃人仕様」
である事は否めないわけです。まぁ薄給のおかげで何とか
今のところ踏み止まっておりますけども。
…なものですから、「どうやって展開すべきか?」という事を
考える時に、ついつい似たような課金手法・仕様を考えてしまう、
平たく言うと「パクろう」としてしまうわけです。で、それが
頭の中で「是」となっているのですけども、「確かにそれで
普通の人がついてくるもん?」と考えると確かにそうではない
だろうなぁ、と。そこを気付かされた部分でした。
他にもソーシャルアプリに関係する事で面白い事が書かれて
ますので、全文読まれることを全力でお勧めするのであります。
最後に。
4Gamer:
しかし,日本的なコンテンツパワーは,相対的にどんどん
落ちている気がしてならないんです。
浅井氏:
古くから……というほどでもないかもしれませんが,ずっと
ゲームの業界でやってきた人間として,私自身もそこには危機感を
持っています。日本的なゲームコンテンツ,ちょっと大げさな
言い方をすると,日本のゲームコンテンツのDNAみたいなものを,
どうオンラインゲームに盛り込んでいくのか。そしてどう発信
していくのか。
会社としてのビジネスというのはいったんさておくとして,
ずっとゲームに携わってきた人間として,真剣に取り組まなければ
いけない一つの課題になってきている気がします。
4Gamer:
それをひしひしと感じているのは,オンラインゲーム業界の
人だっていうイメージが強いんです。
浅井氏:
コンソールやってらっしゃる会社さんのほうがもっと危機感を
もってると思ってるんですけど。
4Gamer:
もしかしたら現状では危機感だけかもしれません。むろん
みんながみんなそうだ,というわけじゃないですが。
例えば,たぶんまだ中国の開発パワーとかを見くびっている
会社さんも多いと思うんですよね。「どうせコピーの国でしょ?」
くらいの。オンラインゲーム業界の人だと,たぶんそんなことは
ないでしょうけど。
浅井氏:
そこはすごく感じますね……。中国の開発会社に行って中国の
開発会社さんといろいろ話をしていると,話をすればするほど
恐怖感が増してきます。我々が思っていたほどレベルが低い
わけではなくて,むしろ日本よりもレベルが高い部分というのも,
何か所が出てきている。 |
(;´・ω・) 「キビチイ… 果たして、そんな厳しい時代をどうやって
乗り越えていけばいいんだろう…?」
m9っ`・ω・´) 「それを考えて考えて考え抜かないと、生きては
いけない時代になった、ってー事なんだッ!」
ヽ( `・ω・´)ノ 「ガンバレ! ガンバロウ! 日本のゲーム開発陣ッ!」